小説を読む、ことばを書く (金井美恵子エッセイ・コレクション[1964−2013] 3 (全4巻))本無料ダウンロードpdf
小説を読む、ことばを書く (金井美恵子エッセイ・コレクション[1964−2013] 3 (全4巻))
によって 金井 美恵子
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小説を読む、ことばを書く (金井美恵子エッセイ・コレクション[1964−2013] 3 (全4巻))本無料ダウンロードpdf - 内容紹介 吉田健一、石川淳、大岡昇平、中村光夫、深沢七郎、吉岡実、澁澤龍彦、山田風太郎、石井桃子、中上健次など、親しんできた多彩な作家たちのテクストを読む。批評家・金井美恵子の真骨頂の巻。解説=朝吹真理子/推薦文=笙野頼子 内容(「BOOK」データベースより) 批評とユーモアが全方位に炸裂する、当代一のことばの使い手・金井美恵子。半世紀にわたる膨大なエッセイの中から、4つのテーマ(批評、猫、作家、映画)で、作家自身がセレクトし、新たに編んだベスト・コレクション集! 商品の説明をすべて表示する
小説を読む、ことばを書く (金井美恵子エッセイ・コレクション[1964−2013] 3 (全4巻))の詳細
本のタイトル : 小説を読む、ことばを書く (金井美恵子エッセイ・コレクション[1964−2013] 3 (全4巻))
作者 : 金井 美恵子
ISBN-10 : 4582836224
発売日 : 2013/10/29
カテゴリ : 本
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以下は 小説を読む、ことばを書く (金井美恵子エッセイ・コレクション[1964−2013] 3 (全4巻)) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
あまり好きになれないが読んで面白い、ということがあるなら本書とその著者はそれかなと思う。もちろん嫌いということではない。嫌いなら、本を手にとることさえしないだろう。嫌いな人がテレビに映るとすぐチャンネルを変えてしまうが(たとえば現首相)、金井美恵子がテレビに出るなら(そんなことはなさそうだが)ある程度興味をもって見るだろう。さて本書は著者にとって関心のある小説家・詩人についての評論・エッセイの自選集だが、最後のパート「単行本未収録批評・その他」は著者が好きな「深沢七郎」を論じつつ、著者らしい批評・批判が短歌界、島田雅彦などに向けて放たれたもので、読ませる。そのうち、深沢七郎のムック本に載ったものは去年読んで面白いと思っていたが、本書を読んで、それが短歌界に大きな波紋をよんだことを知った。本書には、その波紋への反応としての著者の「書きおろし」もある。また10年も前に『一冊の本』に書かれた『風流夢譚』にからめた島田雅彦批判の文も、著者が本書にそれを収録させたことで読めるのは喜ばしい。著者のイヤミな批判的文章にならって少し細かい穿鑿を試みたい。深沢七郎ムックに書いたエッセイのなかで、『風流夢譚』および大江健三郎の『政治少年死す』は、出版社で上梓する紙の本ではいまだに読めないと著者は書いているが、鹿砦社発行の『スキャンダル大戦争2』(2002年)に、この二作は当時の雑誌の版面をそのままとったかたちで収録されている。もちろん著者と出版社に無断の掲載だが、地下本などではない。もうひとつ穿鑿ではないが、著者の短歌界論に対して好意的な批評が「沢口芙美」からなされていることに興味をもった。岸上大作にかかわりのあった女性であり歌人である。ほとんど短歌に興味もない私だが、なぜか岸上の短歌にだけは心ひかれる。全体的に本書には著者が好きな人についての、著者が気に入っていると思われる批評・エッセイがぜいたくな感じで収録されており、堅い・お仕着せの雰囲気のないのがよい。
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