幕末・維新人物伝 小松帯刀 (コミック版日本の歴史) mobiダウンロード
幕末・維新人物伝 小松帯刀 (コミック版日本の歴史)
によって 加来 耕三
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幕末・維新人物伝 小松帯刀 (コミック版日本の歴史) mobiダウンロード - 内容紹介幕末の薩摩藩(鹿児島県)の名門藩士の子として生まれた小松帯刀は、若くして藩の家老となり、西郷隆盛や大久保利通の上司としてその活躍を支える。また、坂本龍馬を公私にわたって助けたり、徳川慶喜に大政奉還進言するなど、明治維新の影の立役者として活躍する──。知られざる幕末の俊英、小松帯刀の生涯を描く!内容(「BOOK」データベースより)若き家老として西郷と大久保を従え、薩長同盟を成立させた真の立役者!!著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)加来/耕三 歴史家・作家。1958年、大阪府大阪市生まれ。1981年、奈良大学文学部史学科卒業。著書多数。「コミック版日本の歴史シリーズ」(ポプラ社)の企画・構成・監修やテレビ・ラジオ番組の監修・出演も少なくない 静霞/薫 小説家・評論家・漫画原作者。滋慶学園グループ名誉教育顧問として、大阪デザイン&IT専門学校・東京コミュニケーションアート専門学校・名古屋デザイン&テクノロジー専門学校・福岡デザインコミュニケーション専門学校・仙台コミュニケーションアート専門学校などで、マンガ科・コミックイラスト科・ライトノベル科の学生指導にあたっている かわの/いちろう 漫画家。大分県生まれ。『週刊少年サンデー超』(小学館)にてデビュー。時代劇作品を中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
幕末・維新人物伝 小松帯刀 (コミック版日本の歴史)の詳細
本のタイトル : 幕末・維新人物伝 小松帯刀 (コミック版日本の歴史)
作者 : 加来 耕三
ISBN-10 : 4591158551
発売日 : 2018/4/17
カテゴリ : 本
ファイル名 : 幕末-維新人物伝-小松帯刀-コミック版日本の歴史.pdf
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幕末の薩摩の島津家と聞いて西郷隆盛や大久保利通の名を挙げる人は多かろう。だが、二人の上司に当たる家老・小松帯刀の名を挙げる人間は少ないだろう。彼は島津家の重臣に当たる肝付家の出身で男6人兄弟の三男で、到底将来を約束された立場では無かった。しかも彼は生来の病弱で文武両道に優れていながら度々病に倒れていた。彼もまたペリ来航に端を発する幕末の動乱により歴史の表舞台に担ぎ出された一人である。島津家は英明と評判の島津斉彬が藩主となり、改革に向けて大きく舵を切ろうとしていた。帯刀はその斉彬の小姓として仕え、後に同じく島津家の重臣である小松家の当主が急死するとその妹と結婚して跡を継ぐこととなる。重臣である小松家を継がせたのも帯刀の俊才さを認めた斉彬の意思があったのだ。しかしその斉彬は病に倒れ改革は頓挫してしまう。斉彬の跡を継いだのは弟の久光であった。島津家は当初は斉彬の遺志を継ぐ形での公武合体路線を推し進めていたのであるが、長州征伐後の幕府の権力の集中回帰の姿勢を見て離反。土佐の坂本龍馬の仲介から宿敵であった長州の毛利家と同盟関係を結ぼうとしていた。帯刀と龍馬は非常に馬が合ったらしく、公私共に付き合いが深かったそうである。お互いに明確なビジョンとと確固たる意志を持ちながらも決して暴力的な行為を推し進めないところが好感を得たのであろう。けれど西郷や大久保らの下級藩士たちは幕府を武力で討伐することを画策し、帯刀が慶喜に進言して行わせた大政奉還後も内乱に突入してしまう。この重要な場面で帯刀が病により度々行動不能に陥ってしまうということが幕末の歴史を大きく左右した。盟友・坂本龍馬も暗殺され帯刀は龍馬の遺志をも継ぐ立場となる。鳥羽・伏見の戦い、戊辰戦争で多大な犠牲を出して明治維新は成った。けれど帯刀の病はいよいよ悪化。もう残された時間は多くなかった。幕末から維新に掛けて活躍してその前後に亡くなった人物は圧倒的に「刑死」「戦死」「暗殺」が多く、病死は帯刀以外では長州の高杉晋作くらいである。船出した明治新政府は問題が山積みで薩長の権力争いの場となっていた。その対立の最大の事件が西郷隆盛の起こした西南戦争であろう。既に帯刀は7年前の1870年に病没していた。西郷・大久保の上司であった帯刀は二人には島津斉彬に代わる人物とも言えたはず。帯刀存命ならば西南戦争は回避できただろうか。
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