イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき無料ダウンロードkindle

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

によって クレイトン クリステンセン


4.9 5つ星のうち(15人の読者)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき無料ダウンロードkindle - メディア掲載レビューほか 優良企業,実績ある企業の衰退の原因をつきとめ,それまでの常識とは異なる,問題解決のアプローチ法を提示 腑に落ちない。ずっと思ってきたのが,パソコン業界。浮き沈みのはげしいのはこの業界の常だが,不可解なことも数多い。IBMの失墜,アップルの危機,DECの4度のパソコン市場からの撤退などを理由づけるとき,消極的すぎた,傲慢だった,リスクを恐れた,技術革新が遅れた,などと批判的に振り返るのはもういい,分析などどうでもいいのだ。聞きたいのは,そこに"魔の法則"のようなものがあったのか否かだ。 本書はこう説く。優良企業は,顧客の意見に注意深く耳を傾け,新技術に積極的に投資したゆえに優良企業たりえたが,同じ理由で致命的な誤りをおかす,と。これはなかなかの逆説だ。名づけて「イノベーションのジレンマ」。先を読み進めよう。 事例はハードディスク業界で,ディスクのダウンサイジングが幾度か繰り返されるごと,実績のある企業がおもしろいように振り落とされていく。本書いわく。実績のある企業はそれまでを上回る「持続的イノベーション」の点ではリードする技術力をもっていたが,短期的には製品の性能を引き下げる効果をもつ破壊的技術のおかげで失敗する。名づけて「破壊的イノベーションの法則」。 うーん,なるほど。そうだ,この本は結構学術ガクジュツしているのだが,何だろう,こりゃ,おもしろいと思わせる説法があり,またその命名の巧みさも相まって,先へ先へと読み急がせるのだ。 極めつけは,「バリュー・ネットワーク」だ。組織的な問題でもない,抜本的な技術革新の遅れでもない説明のつかない失敗は,入れ子構造になった生産者と市場のネットワークが存在することに起因するというものだ。顧客の声に耳を傾けよ,とはマーケティングの鉄則である。製品にはライフサイクルがあるので,ひとつの製品が衰退期に入る前に次なる製品を市場に投入せよ,もしかりだ。IBMもアップルもDECもこの鉄則を忠実に守った優良企業だ。しかし失敗した。「バリュー・ネットワーク」で失敗したのだ。 経営には失敗が許されない。だが,それ以上に大切なことは,過去の失敗事例から学んで,それを繰り返さないことにある。何も鉄則がありがたいのではない。鉄則の裏にひそんでいる落とし穴と,鉄則だと大きな顔をしている常識をひょいと覆してくれる本音の部分を知りたいのだ。 本書後半はその"魔の法則"をクリアする方法論であるが,たとえば「破壊的技術の場合には,慎重な計画を立てる前に行動を起こす必要がある」など,問題解決のフレーズもまた魔的で,ぞくぞくする。 さて,この"魔の法則"に学ぶべきものは何か。それは,市場の最上部で行き場をなくし,衰退する企業があっても,それに代わる新企業がつぎつぎと現れる米国の決定的な強さと,そうした文化を培ってこなかった日本の構造的なひ弱さである。読んで,暗然とするか,どうにかせねばと焦慮するか,これだ! と思って発憤するか,あなたはいずれだろうか。 (サイバーコラムニスト 竹島 愼一郎)(Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.) -- ブックレビュー社 内容(「BOOK」データベースより) 破壊的イノベーションとは何か?業界を支配する巨大企業が、その優れた企業戦略ゆえに滅んでいく構造を、様々な事例とその分析により示した画期的な経営書。 商品の説明をすべて表示する

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすときの詳細

本のタイトル : イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
作者 : クレイトン クリステンセン
ISBN-10 : 4881358391
発売日 : 2000/02
カテゴリ : 本
ファイルサイズ : 23.28 (現在のサーバー速度は22.88 Mbpsです
以下は イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
最近、日本メーカーはなんで時術で勝ってても事業で勝てないか系の本がよく出ていますが、そういった技術戦略的な内容の本でこの本を超える本は未だに読んだ事がないです。日本の企業が対象なわけではないですが、読めばその内容にドキッとする点が必ずあるはずです。大企業(特にメーカー)が、ある技術の製品化に成功すると、次の技術革新が起きた時になぜ躓いてしまうのかを、DRAM,HDDの例を挙げながら科学的に解析して書かれています。根拠の提示や論理展開が非常に明確で説得力があります。読んだ方がいい本ランキングでよく上位に来ているのを見ますが、この本の評価はそれでもunder estimateされていると思うくらいです。というのは、多くの人に読まれているはずなのにこの本に書かれている事と同じ事を今でも多くの企業がしてしまっていると感じるからです。普通の啓発本の様にすらすら読める本と同じノリで読んでしまうと大事なポイントを逃してしまう怖れがありますので何度か繰り返し読むのをお勧めします。

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